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楽天・Yahoo等のショッピングモール出品用の商品データの加工で別の元データを参照し置換え修正するなどはよくあるでしょう。
内税で用意された商品データを、外税方式にし10円台を切り捨てにする例で説明します。
このサンプルでは、「商品管理番号(商品URL)」を検索し、「価格表」というシートのその商品管理番号に該当する商品の「販売価格」を表示しするようにします。(VLOOKUP関数は、データを検索し、そのデータに該当した行の指定列からデータを取り出す関数です。)
それでは、VLOOKUP関数が入力されているセルのうち、「販売価格」を表示するセルE12の関数式を見てみましょう。
「=VLOOKUP(B12,価格表!$A$2:$E$11,5,FALSE)」という式です。
●「B12」という引数は検索したいデータのセルを指定します。
●「価格表!$A$2:$E$11」は検索の対象となる表の範囲を指定します。「価格表」というシートのA2からE11までのセル範囲が絶対的に指定されています。VLOOKUP関数は、指定した表の「左端の列」を縦方向(行単位)に検索します、「左端ではなく、3列目で検索したい」といったように、検索するセル範囲を指定することはできません。A列の「商品管理番号(商品URL)」を検索し内税を外税に直し10円の単位を切捨てした値(E列の「新販売価格」)を引っ張りたいので指定しています。
●「5」という引数は、取り出したいデータの列位置を指定します。「価格表」というシートの左から5列目(新販売価格)が指定されています。
●「FALSE」という引数は、検索したいデータが「価格表」というシートの左端列で見つからなかった場合にどうするか、について設定する引数です。この引数には、「FALSE」か「TRUE」を設定します。「FALSE」を指定すると、データが見つからなかった場合、「#N/A」エラーが表示されます。見つかった場合はそのデータをそのまま表示します。
この結果をコピーし「値の貼り付け」または「形式を選択して貼り付け」・「テキスト」でデータが完成します。例ではD列が余分にありますからこの列を削除して、エクセルでCSV保存してもOKです。「改行」・「"」や「,」がデータにないのでエクセルでCSV保存したデータでも大丈夫です。
価格以外に、在庫表で品薄や欠品のデータを参照し在庫数「0」を入れたりに使えるでしょう。
画像の例は「ROUNDDOUN」関数を使い切捨てをするものです。四捨五入は「ROUND」を使い、切上げは「ROUNDUP」という関数を使います。
例では「=ROUNDDOWN(C12/1.05,-2)」という式です。
●「C12/1.05」は内税の「販売価格」C列を外税にした値を切り捨てる。
●「-2」というのは10の位(小数点から上2桁)で切り捨てるという数値です。「2」では少数点から以下2桁になります(0.01の小数点第2位の数値1)。
エクセルの関数こだわるのは、ネットショップでは商品を大量に扱い処理する技術がなければ勝ち残れないからです。
最低でも1000〜3000アイテム以上・数万アイテム単位のネットショップも珍しくはありません。自社企画商品で顧客購買頻度・顧客単価の高い魅力ある商品ならまだしも年に3回以下の顧客購買頻度・購買金額が数千円単位では1000〜3000アイテムでも少なすぎるでしょう。
最近(4月12日発表)の13日の新聞記事でご存じのことと思いますが資生堂が化粧品を自社商品約3,000アイテムに、家電や食品など大手10社以上に声をかけ独自ネットショップ・サイトを立ち上げようとしています。
資生堂の化粧品は商品力があるでしょう、顧客購買頻度も年4回以上あるでしょう、商品の1点単価は数千円単位でしょうが複数商品を同時購買する顧客がほとんどでしょう。それでも自社商品3,000アイテムだけでは不十分と考えているようです。(私もそう判断します。)
5,000アイテム〜20,000アイテムまで普通のネットショップでしょう。楽天では20,000アイテムを超えると出店料は大きく基準がまた変わりますがこの規模の店舗もどんどん増加するでしょう。
どんな大がかりな商品データシステムを導入しても、流し込むための元データを大量に作成・校正するにはエクセルをベースにせざるを得ないでしょう。そこから作成された楽天やYahooようの一括商品登録CSVデータも修正・削除・追加にはエクセルを活用しなけければ大量に処理できません。
だからです。
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